2010年08月20日

祈りと願い 作者のあとがき

こんにちは。
ありま氷炎です。

昨日はたくさんのWEB拍手をいただいて嬉しかったです。
それで元気がでたわけではないのですが‥

ついに終わらせてしまいました。
短かった‥

終わり方に?マークがついた方、いるでしょうね。
ははは。。
でもこれは以前から考えていたものなんです。

ちなみに現代のブルマはその後、セルに襲われるジンジャータウンの
ニュースを見ることになります‥

準備期間は3週間だったんですが、書き終えるのは5日くらいでした。

書き始めると止まらないので(笑)

ドラゴンボール改のセル編が終わるまでと思ってますが
あと半年くらいかかりそうなので、
また書きたくなったら書いてしまうかもしれません。

とりあえずこんな私の2次小説にお付き合いくださり
感謝感激です。

ありがとうございました。

ありま氷炎 拝

WEB拍手、コメント大歓迎です。



祈りと願い10 完(修正版)


(よかった。本当に)
 でも戦闘服がぼろぼろだったから、きっと死にかけたに違いないけど。
 ブルマは機内で舵を握っていないほうの手を見つめた。手にまだベジータの体温の温かさが残っているような気がした。ブルマはその手を自分の頬に当てた。
 知らぬ間に涙がこぼれた。
(生きててよかった)
 もしかしたら大きくなったトランクスがいる未来世界のようにベジータが殺されたかもしれなかった。
(3年前トランクスが来て、みんなに人造人間のことを知らせなければどうなっていたんだろう。そして今回トランクスが来なければ……。そう、そうなのね)
 ブルマはふと未来の自分の意図に気がついた。
(あんたが、あんたがトランクスを送ってくれたのね。ベジータを失う悲しみを私に負わせないためにトランクスを送ってくれたのね。ありがとう……。でもあんたはどうなのかしら。未来の私は?元気にやってるかしら。どうか、幸せでありますように。ベジータがいない世界でも幸せを見つけられるように)
 ブルマは窓から見える青い空を見ながら未来の自分の幸せを祈った。

「ブルマさん、ブルマさん」
 部屋のスピーカーから自分を呼ぶ声が聞こえた。ブルマはぼんやりとベッドの上で目を覚ました。
頬に涙の跡があった。
(ひさびさに昔の夢を見たわ)
 トランクスが過去に行ってからベジータのことを思いだすことが多くなっていた。

「ブルマさん!俺、先に行っちゃいますよ」
 スピーカーから焦った男の声が聞こえる。
(そうだ。今日は約束してたんだわ)
「ごめーん。あと5分、時間ちょうだい。仕度するから」
「わかりました。5分だけですよ〜」
 そう言って男は回線を切った。ブルマはベッドから立ち上がると背伸びをした。
 寝巻用のシャツを一枚だけ羽織ったその姿はとても50歳間近とは思えないプロポーションだった。
「さてと、ひさびさに気合いれて、おしゃれでもしようかしら」
 今日はいつも小うるさいトランクスがいないということで仲間たちと地下シェルターのバーで飲む約束をしていた。相変わらず飲むと絡むブルマの酒癖のせいで、トランクスはブルマがバーに行くことを嫌っていた。
「本当、あの堅物なところはベジータそっくりよね」
 ブルマは髪の毛を解き、真っ赤な口紅を唇に塗る。
「年取っても私っていい女よね」
 ブルマは鏡の中の自分に満足気に微笑んだ。
(ベジータがいなくても私はなんとか生きてられるわ)

 部屋を出ると待っていた男が驚いた顔でブルマを見た。ブルマはその男に艶美な笑みを向ける。
「さあ、行きましょ」
 そう言うとブルマはその男の小型カーに乗った。
(大丈夫。私は私なりに楽しくやってるわ。だから安心しなさい、ブルマ)
 ブルマは地下通路の薄暗い光の中で過去の自分にそう語りかけた。

(完)

posted by ありま at 14:30| DB 2次小説 人造人間編ーセル編@ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

祈りと願い9

 ベジータの体から金色の光が放たれている。その髪の色も目の色も変化していた。
 雨雲はベジータの気によって払われ、太陽が荒野を照らしていた。
 ベジータはふと空を見上げた。
(ブルマの気だ。あの女、なんの用だ。この胸糞悪い時に来やがって)
 ベジータはいらいらしながらも超サイヤ人の姿から元の姿に戻った。
 すると、まもなくして小型飛行機の姿が現れた。

「やほう!ベジータ!」
 ブルマはいつものようにそう言って、飛行機から降りてきた。
「貴様、殺されにきたのか?」
 ベジータが突き刺すような目つきでブルマをみた。全身から殺気がでている。
(やっぱり、超不機嫌だわ。でも無事でよかった)
「ごめん!でも会いたかったの」
 ブルマはその殺気だった様子にもかまわずベジータに抱きついた。
「うっとうしい。離れろ」
 ベジータは微動すらせずそう言った。しかしブルマは離れようとせず、ベジータにすがるように抱きついたままだった。
「ごめん。少しこのままでいさせて。あんたが生きてるっていうことを確認したいのよ」
 ベジータはため息をつくとブルマの髪に触れた。
「俺があのがらくたごときにやられるはずがない。今の俺は未来の俺とは違う」
 ブルマはベジータの言葉にはっとしてその顔を見た。ベジータの表情は今までみたことのない表情だった。
「もういいだろう。いい加減離れろ」
 ブルマの視線を感じてベジータは苛立ちのこもった声でそう言った。
(これで十分だわ。ベジータは私の傍で生きてる。あの子の未来とは違うわ)
 ブルマはぎゅっと一度だけベジータの胸に顔をうずめるとベジータから離れた。
「じゃ、またね。無茶しないようにね」
 ブルマは笑顔でそう言うと小型飛行機に乗り込み、飛び去った。
 ベジータはブルマの乗った飛行機が青い空に消えていくのをただじっと見つめていた。
posted by ありま at 13:00| DB 2次小説 人造人間編ーセル編@ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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