2010年07月14日

帰ってきた男8

 そのころ地球近くではベジータの乗る宇宙船が静かに漂っていた。動いてる様子はなく、ただ宇宙空間に浮いてるようだった。

「このクソ宇宙船がっ」
 ベジータが舌打ちをしてそう言った。
 数日前、昔滅ぼしたはずの惑星の生き残りに遭遇し、戦闘になった。一体自体の戦闘力はわずかだったが、数が多く油断したすきに宇宙船に攻撃を仕掛けられた。
 外傷がなかったので大丈夫だと思ったのだが、地球近くにきて動かなくなってしまった。
(人造人間が地球に現れるのは明日のはずだ。カカロットごときに負けるわけにはいかない。カカロットにこの超サイヤ人になった俺様パワーを見せつけてやる。いまいましいが、仕方がない……)
 ベジータは舌打ちをした後、通信機を手に取った

「おい、ブルマ。いるのか」
 ブルマは自分を呼ぶ声に起こされた。研究室の机の上で寝てしまったようだ。
「おい、ブルマ」
 再度自分を呼ぶ声でブルマは完全に目が覚め、慌てて宇宙船用のパソコンの近くへ走った。
「ベジータ?!何かあったの?」
「宇宙船が壊れた。そこから遠隔操作で地球に着陸させろ」
 ベジータは味もそっけもない淡々とした声でそう言った。その声にブルマはふと怒りがこみ上げてきた。
(朝から待っていたのに。何なのよ!)
「嫌よ。自分で帰ってきたら。すぐ近くまで来てるんでしょ」
 ブルマは不機嫌な声でそう答えた。
「何?!」
 ベジータは予想外の答えに怒声を上げた。
 その声を聞きながら、ブルマはふとある考えを思いついた。そして、口元にいたずらな笑みを浮かべて再び口を開いた。
「帰ってきたら、私にキスして。そしたら遠隔操作してもいいわよ」
「貴様!!そんな下らんことができるか!」
 ベジータが通信機を破壊しそうな勢いで怒鳴り返した。
 ブルマは気にしないようで、そのまま言葉を続ける。
「ふーん。できないの?いいわよ。別に。明日は孫くんが超サイヤ人になって、人造人間をみーんな、やっつけちゃうから」
 ブルマがそう言うとベジータが舌打ちしたのが聞こえた。
「わかった。早く遠隔操作をしろ」
「OK。約束よ」
 ブルマは嬉しそうな声を出すと、パソコンのキーボートを猛スピードで打ち始めた。
「ちょっと衝撃があるかもしれないわ。覚悟しててね」
「?!」
 ブルマがそう言ってエンターキーを押すと、ブゥンと音がしてふいに通信が途切れた。
「ちょっとスピード上げ過ぎたかしら……。でもベジータなら大丈夫よね」
 ブルマはちょっと顔を引きつらせながら研究室の窓から空を見上げた。





posted by ありま at 17:00| DB 2次小説 人造人間編前 前夜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

帰ってきた男7

 そして2か月があっという間に過ぎ、人造人間が現れる前日がやってきた。
 その日、ブルマは朝からベジータの帰りを待っていた。
 パソコンで宇宙船の位置を確認すると地球のすぐそばまで来ているのがわかった。
(何、寄り道してるのかしら)
 朝からそわそわしているブルマにブリーフ博士を始め母、ウーロンは振り回されていた。
「父さん、今日は私、絶対に家をでないから、よろしくね」
「母さん、今日はベジータが帰ってくるはずだから食べ物の補給よろしくね」
「ウーロン、トランクスのお守りよろしくね」
 そう3人に頼みごとをして待っていたのだが、夜になってもベジータは帰ってこなかった。

「ブルマよ。明日なんだろう。人造人間が現れるのは。明日帰ってくるんじゃないのか」
「そうよ。ブルマちゃん。明日に決まってるわ」
 両親がそう慰めたのだが、ブルマには効き目がなかった。
(前日帰るっていったのに。約束違反だわ)
「おい、ブルマ。トランクス寝むそうだぞ。おっぱいあげて寝かせたほうがいいんじゃないのか」
 ロビーでトランクスと遊んでいたウーロンがそう言った。
 トランクスを見ると目が半分閉じかかっており、目をこすっていた。
「そうね。そうするわ。あ、ウーロン。おっぱいって言うのやめてよね。あんたが言うとなんだかいやらしいから」
 ブルマは不機嫌そうにウーロンにそう言うとトランクスを抱きかかえ、ロビーを出て行った。
「俺に当たるなよな!」
 ウーロンはその後ろ姿にそう言ったがブルマは鼻を鳴らしただけで相手にしなかった。

 部屋に戻るとブルマはベッドに腰掛け、母乳をトランクスにあげ始めた。
 しばらくするとトランクスの目が閉じ、うとうととし始めた。

(もうすぐ1歳よね〜。早かったわ。母乳もそろそろ卒業させないと)
 トランクスが完全に寝たのを確認して、ブルマはベビーベットにその体をそっと寝かしつけた。
(幸せそうに寝てるわ。お父さんが帰ってきてないのに。まあ、ずっといないからわからないだろうけど)
 ブルマの視線はトランクスのお尻に向けられた。
(どうしよう。ベジータが帰ってきて尻尾のことに気づいたら……。きっと自分の子だと思わないわ。髪だって私に似てて黒髪じゃないし)
 ブルマはトランクスの頭のてっぺんに少し生えてる髪の毛をみた。
 青色ではないが、黒色にはほぼ遠い色だった。
(どうして悟飯くんのようにお父さんそっくりにならなかったんだろう。そうすれば心配しないですむのに)
 ブルマはそんな考えを打ち消すように首を振って、立ち上がった。そしてトランクスの様子を確認できるようにセンサーを設置して、部屋を出た。
(研究室で待っていよう。今いる場所も確認したいし‥…)
posted by ありま at 16:00| DB 2次小説 人造人間編前 前夜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月13日

帰ってきた男 作者のつぶやきC


最近、話を更新するたびにつぶやきも
更新してすみません。

ありま氷炎です。

時間があったので更新しました。

いよいよ「帰ってきた男」も終了まじかです。

次回の更新以降はまったく時間が読めないのでいつになるかわかりません。

つぶやきもこれで最後にするつもりです。

最近DBのキャラのつもりが皆が勝手に暴走してて、
イメージが崩れてるかもしれませんが、
素人の2次作品なので大目にみていただけると幸いです。

それでは、読んでいただけた方、立ち寄っていただけた方
ありがとうございます。

ありま氷炎 拝
posted by ありま at 16:32| Comment(4) | DB 2次小説 人造人間編前 前夜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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