2010年07月15日

帰ってきた男 作者のあとがき

とうとう終わらせてしまいました
「帰ってきた男」

これでネタ切れです。

ドラゴンボール改を偶然に見る機会があり、
ベジブルカップルにはまってしまい、
それから2次小説を書き始めました。

3部にわたって書いてしまい、
長くなってしまいました。

書いている間毎日楽しかったです。

これから書けなくなると思うと寂しくなりますが
ドラゴンボール改の人造人間編が終わったあたりで
ネタが浮かべば書きたいと思っております。

最後になりますが、
もし読んでいただけた方で感想などあればコメントいただけると
嬉しいです。

それではお立ち寄りになって下さった方々、
読んでいただけた方々
ありがとうございました。

ありま氷炎 拝


posted by ありま at 15:37| Comment(4) | DB 2次小説 人造人間編前 前夜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

帰ってきた男10 完「そして戦いへ‥」


「ねぇ、ベジータ」
 ブルマはベッドから半分体を起して、戦闘服のプロテクターを装着しようとしてるベジータに声をかけた。
「なんだ?」
ベジータは不機嫌そうな顔をブルマに向ける。
「今日、私も見に行こうかな。トランクスも連れて。あんたが戦ってる姿も見せたいし」
「勝手にしろ。だがな、お前らに構ってる暇はない。巻き添えになっても知らんからな。俺が助けると思ったら大間違いだ」
 ベジータは吐き捨てるようにそう言って、ブーツを履いた。
「死にたくなかったら来ないことだ」
 ベジータはそれだけ言うと窓から飛び去った。
 窓から見える空はかすかに藍色になっていた。

 カプセルコーポレーション邸宅 午前9時

「はい、あーん」
 ブルマがトランクスに離乳食をあげてると、チャイムの音が聞こえた。それは受付ロボットがゲートを開けた音だった。
 しばらくするとヤムチャとプーアルがキッチンに姿を見せた。
「ヤムチャ、プーアル、元気だった?」
「ああ元気さ。そういえばベジータがいないみたいだが、帰って来たのか?」
 ヤムチャがあたりを見渡してそう聞いた。
「昨日帰って来たわよ。でもすぐ出て行ったけど」
 ブルマは淡々とそう返事したが、その表情は晴れ晴れとしていた。ヤムチャはすこし寂しそうに微笑むと、トランクスに目を向けた。
「大きくなったな。トランクス」
 ヤムチャはそう言ってトランクスの頭をなでた。それを見ながらブルマはふとある考えが浮かんだ。
(ベジータは来るなって言ったけど。もしかしたらこれが最後になるかもしれないし。みんなにトランクスを見せたいし)
「ねぇ、ヤムチャ。これから人造人間が現れる島に行くんでしょ。私のジェットで一緒に行かない?」
「え?!」
 これから恐怖の戦いに行くというのに、軽い調子で聞くブルマにヤムチャがぎょっとした。
「島には孫くんも来るんでしょ。孫くん、めちゃめちゃ強いから大丈夫でしょ。危なくなったら早めに逃げるから。お願い!」
 ブルマの上目遣いのお願いポーズにヤムチャは断れず、うなずいた。
「じゃあ、支度するわね。ほらトランクス行きましょ。お披露目だからかわいい服を着ましょうね」
「え?!トランクスも連れていくのか?!」
「当ったり前よ〜」
 るんるん気分のブルマの後ろ姿を見ながらヤムチャはただうなだれるしかなかった。

 こうしてヤムチャはブルマとトランクスと共に島に向かうのだが、
 自分がまず一番最初に死にかけるとはこの時は予想すらしてなかった。








posted by ありま at 15:15| DB 2次小説 人造人間編前 前夜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

帰ってきた男9(修正版)

 30分後、轟音を立てて宇宙船が戻ってきた。さすがにブリーフ博士とブルマが共同で設計したので隕石のように落ちてくることはなく無事に家を破壊することなく着陸した。
 ブルーフ博士とブルマの母は騒音で起きたはずだが、気を遣ってか出てこなかった。
 ウーロンはベジータを怖がって部屋に籠っていた。
 ブルマはポケットから携帯電話のようなものを取り出す。画面の中のトランクスはすやすや眠っていた。ほっとして、それをポケットに戻すと宇宙船のほうへ歩いていった。
 宇宙船が着陸した場所に到着すると丁度ドアが開いて、かなり不機嫌そうなベジータが出て来るところだった。ウーロンならその表情を見ただけで身を凍らしただろう。
 ブルマは気に留める様子もなく、ずかずかとベジータの方へ歩いていった。
「お帰り、ベジータ。待ってたわ」
 ブルマはそう言って満面の笑みを浮かべた。
 ベジータはブルマの笑顔を一瞬眩しそうに見た後、目をそらした。
「腹がへった。食事を用意しろ」
 そして、いつもごとくベジータはそれだけ言って、キッチンのほうへ歩いていこうとした。
「待って、忘れてることあるでしょ?」
 ブルマはベジータの腕をつかんで、妖艶な笑みを浮かべた。ベジータの顔が一瞬引きつる。
「シャワー。食事の前にシャワー浴びてよね〜」
 ブルマは笑みを浮かべたままそう言った。
 ベジータは舌打ちして、ブルマの手を振りほどき、シャワー室へ向かった。
(そう簡単にキスしてもらわないわ。せっかくだから、もう少し楽しませてもらわなきゃ)
 ブルマは楽しそうに笑った後、ベジータの後を追った。

「ねぇ、何か聞きたいことないの?」
 ブルマはキッチンのテーブルで黙々と食事をするベジータに聞いた。シャワーから上がったばかりだというのに、ベジータは戦闘服を着ていた。それはブルマが新しく作ったものだった。
「聞いてほしいことがあるのか?」
 ベジータはブルマを一瞥してそう答えた。
「……別に」
 ブルマはその答えに戸惑った表情を見せた後、黙りこくった。
(トランクスの尻尾のこととか気づいてるのかしら。ベジータのことだから、そんな細かいところ見てないわよね。あの毎月のビデオを見ていただけで、奇跡だもの)
 ベジータは黙りこくってしまったブルマに違和感を感じたもののそのまま食事を続けた。沈黙がふたりを包む。
「人造人間が現れるのは明日の10時、南の都から南西9キロの地点だったな」
 沈黙を破ったのはベジータだ。ブルマはその言葉に反応して、顔を上げてベジータの顔を見た。
 約2年ぶりに見るベジータの顔。以前より精悍さが増してるが、自信を取り戻したような表情をしている。目の輝きが眩しいくらいだ。
「ブルマ。聞いてるのか?」
 自分の顔を見つめてぼんやりしているブルマにベジータは苛立ち交じりにそう言った。
「そ、そうよ。合ってるわ」
 ブルマの返事を聞いて、ベジータは立ち上がった。
「どこか行くの?」
 ブルマの問いにベジータは鼻を鳴らした。
「ここにいてもしょうがないからな。外でトレーニングする」
 そしてキッチンを出て行こうとした。
「待って!行かないで」
 ブルマは泣きそうな声でそう言い、ベジータの手を掴んだ。するとベジータはその手を逆に掴んで、自分の方へ引き寄せた。
「約束だったな」
 淡々とそう呟いてベジータはブルマに口づけしようとした。しかしブルマはその口づけを顔をそらして拒否した。
「ベジータ。あんたがトランクスに興味がないのはトランクスをあんたの子供と思ってないからでしょ」
 ブルマの言葉にベジータは顔をゆがめて、皮肉な笑みを浮かべた。
「くだらん」
 そうしてブルマの手を離す。
「だって、トランクスには尻尾がないものの。だから自分の子供と思ってないんでしょ。サイヤ人であれば尻尾があるのが普通だもの」
 ブルマは泣きながらそう言った。ベジータはじっとブルマの泣き顔を見つめた。
(そんなくだらんことを考えていたのか……)
「サイヤ人でも最初から尻尾が生えてなかったもいる。学者が言うには、なんでも『尻尾が生まれた時から生えてないものは高い資質を持っている』らしいがな」
 ベジータはいつもの皮肉な笑みをうかべてそう淡々と言った。
 ブルマはその言葉に目を大きく見開き、ベジータを見た。
「そんなくだらんこと考えてないで、せいぜいガキを立派な戦士になるように育てるんだな。俺のガキであれば優秀な遺伝子をもってるからな」
 ベジータはそれだけ言うとキッチンを出て行くために、ブルマに背を向けた。
 ブルマはその背中にとっさに抱きついた。
「ベジータ、ありがとう。私ずっと不安だったの。あんたがトランクスのことを自分の子供じゃないって思ってるんじゃないかって」
 そう言ってブルマはベジータを抱きしめる腕に力を込めた。ベジータはそんなブルマを逆に自分の胸に抱きしめ、その唇にやさしく口づけた。
「くだらんな。本当に……」
 ベジータはそう呟いて再度ブルマに口づけた。



posted by ありま at 12:00| DB 2次小説 人造人間編前 前夜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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