2014年02月13日

ターブルくん、『神と神』を見るの巻

「神と神、面白かったですね」

 グレはDVDプレイヤーの電源を落としながら振り返る。しかし夫が泣きそう顔をしており慌てて駆け寄る。

「どうしましたか?」

 神と神、確かに感動的であったが泣くようにシーンがあったのかとグレは首をかしげる。

「グレ、どうしてベジータ兄さんは僕を呼んでくれなかったと思う?」

 ああ、折角仲間に入れてもらったのに仲間外れにされて悲しいのかと、賢い妻は納得する。

「ターブルさん、義兄さんは私達が何所にいるか検討がつかないって言ってたじゃないですか。だから決して……」
「グレ!」

 言葉を続けようとしたグレは興奮した夫に止められる。

「カカロットさんは気を読んで瞬間移動ができるじゃないか。なのに……」

 勇猛で戦闘的なサイヤ人ながら、心優しい、イヤ、弱すぎる夫は顔をクシャクシャすると、泣き出してしまった。

「ターブルさん」

 自分よりも2倍程大きい夫に寄り添い、グレは微笑む。

「泣かないでください。あなたに泣かれたら困ります」
「グレ……」

 誰よりも心優しい妻に絆され、ターブルはまた泣いてしまう。

「ターブルさん」

 グレは初めて見た時に、彼に感じた恐怖心が嘘のようだと思いながら、腕を伸ばして自分より大きな体を抱きしめた。


posted by ありま at 10:57| ベジブル以外のSS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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